Free大助!

「無実の守大助さんを守る東京の会」事務局長の備忘録

【39】全国集会の守大助さんメッセージ

前回の医療人アピールに続いて、

守大助さんからのメッセージも全文紹介します。

 

私は郁子医師の指示に基づいて、点滴をしただけです。

絶対に筋弛緩剤を混入していません。無実です!

即時抗告審で「再審開始・釈放」を勝ち取るために、

全国の皆さん!どうかお力を貸して下さい。

冷え冷えとした大気に、星も凍てつくような寒夜がつづいています。

皆さん、お変わりございませんか。

本日は、お忙しい中「全国連絡会・全国集会」へ、たくさんの方々にお集り頂いて、

とても感謝しています。あの日から17年、私は皆さんの温かいご支援のおかげで、

今日も負けずに塀の中から!無実を訴えて闘っています!

再審請求における検察の主張は事実上「白旗」を掲げているのです。

当時から清水刑事は “俺らは、お前がやったと思ったから逮捕した。

起訴するのは検事。裁判所が無罪出しても、俺らに責任ない”。

岸検事は “警察が逮捕したから起訴する。裁判で無罪になっても、

私に責任ないから” と!責任を逃れるような発言をしてました。

仙台高裁・嶋原裁判長には「良心・正義」を思い出してもらい

「新証拠」を刑事裁判の原則に従って判断してほしい。

“推認” での判断はやめてほしいです。

証拠開示・証人尋問されずに「湖東記念病院事件」では、

阪高裁・第二次即時抗告審で!!再審開始決定が出ました。

再審では画期的な判断です。私もつづきたい。

年度内に判断されます。全国から仙台高裁へ、

再審開始の風を吹かせて下さい。

今年こそ本当の春を、両親と迎えたいです。

助けて下さい。

2018年2月 無実の守大助

 

(写真上)一文字ずつ想いが綴られたメッセージ。メールもLINEもFacebookもできない塀の中からは、

手紙が外部に情報発信する唯一の手段。

(写真下2枚)弁護士会館を埋め尽くした200人が「再審開始」へ想いを一つに。

集会終了後は、再審開始を求めて仙台市の中心部をデモ後進。(撮影:北陵クリニック事件全国連絡会)

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【38】守大助さんの再審開始を求める医療人アピール

 

2月4日の日曜日、仙台の弁護士会館で、

「守大助さんの再審開始決定を求める全国集会」が開催されました。

北は北海道から南は高知まで、

全国各地から大助さんを応援する200人が参加し、

再審無罪を勝ち取るまで闘い抜くことを、

改めて誓い合いました。

全国の医療関係者134人による声明も発表されました。

格調のある素晴らしい内容で、

事件の問題点も分かりやすく網羅されていますので、

全文を紹介します!

※前回予告をした警察鑑定の問題点につきましては、改めて書きたいと思います。

 

■守大助さんの再審開始を求める医療人アピール

 2001年1月、仙台市の医療法人北陵クリニックで准看護士として働いていた守大助さん(当時29才)は、5人の患者の点滴に筋弛緩剤を混入したとして殺人・殺人未遂で無期懲役刑が確定し、現在千葉刑務所に投獄されています。守大助さんは有罪確定後も裁判のやり直しを求めて再審請求を申し立てましたが、仙台地方裁判所が請求を棄却したため、現在、仙台高等裁判所で即時抗告審が行われ、まもなく判断が下されます。

 この事件は、医療現場で起きた患者の急変、死亡が端緒となっていますが、守大助さんは対象患者のカルテを調べる前に逮捕されました。医療現場に携わる者としては考えられない手順・手続きであり、予断に基づく逮捕であったと断ぜざるを得ません。

 裁判では、対象となった5人の患者のそれぞれの主治医が下した診断が全て無視され、全員「筋弛緩剤中毒」と判断されました。主治医の診断結果を、裁判官がすべて覆したのです。

 判決の根拠とされたのは、「押収した患者の点滴ボトルと、尿や血清から筋弛緩剤マスキュラックスの未変化体の成分が検出された」という大阪科捜研の「土橋鑑定」と、公判廷における東北大学教授の「証言」でした。ところが、「土橋鑑定」では鑑定試料を全量消費したとして再鑑定不能とされ、鑑定試料の採取・輸送・受け渡し・保管などの記録や、それが本人のものであることを証明する資料も、実験ノートも、実験結果の生データさえ提出されていないなど「鑑定」としての価値が疑われるものです。

 公判では患者の「急変3時間後の血液から1mlあたり25.9ng、点滴から7日後の尿から1mlあたり20.8ngの筋弛緩剤が検出された」という鑑定結果に対して、弁護人側は「科学的にあり得ない」「点滴された筋弛緩剤の量は天文学的な数字になってしまう」と証言しましたが、裁判ではこの主張も排斥されました。

 再審請求審では、弁護側から「鑑定結果」は『検出されるはずのないものを検出した』とする誤りであった事を証明する鑑定意見書が出され、『(被害者の一人とされるA子の)急変症状は筋弛緩剤の薬効と矛盾する』『A子の症状はミトコンドリア病メラスで説明できる』との医師意見書などの新証拠を提出しましたが、事実調べも、証拠開示もないまま棄却されました。

 私たち医療人は、直接患者の生死を預かる仕事に従事しています。常に細心の注意を払い、日々研鑽に努めていますが、患者の急変、時には予期せぬ看取りを日々目の当たりにします。だからこそ、この事件は決して他人事ではありません。急変や死亡の原因は医師が医学的に診断するものであり、見込みや思い込みで判断されるべきではありません。争いがある場合は一層慎重に事実に向き合い、最新の医療知見によって判断されるべきことは言うまでもありません。

 仙台高等裁判所は、即時抗告の判断をするにあたり、客観的事実を審理の対象とし、科学と道理、何よりも医学的知見を汲み尽くして公平に判断されることを期待します。無実の医療関係者の叫びに真摯に耳を傾け、無実の者を無罪にするために、医療関係者の連名にて守大助さんの最新開始を求め、アピールとします。  2018年2月4日

 

 アピールを読み上げる、水戸部秀利医師(仙台市・若林クリニック所長)。

大助さん支援の環は、地元仙台の医療関係者の間にも着実に広がっている。

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【37】守大助さんが無実の理由〜そもそも事件がない〜

前回予告した通り、

守大助さんを無実と確信する理由を紹介します。

このブログで過去に触れた内容と重複もありますが、

2月4日の全国集会を前に、

改めてまとめておきます。

 

■医師が “筋弛緩剤の仕業” と診断していない

大助さんが点滴に筋弛緩剤を混入したことによって、

急変(急に具合がワルくなる)した “とされる” 5人の患者さん。

実はそれぞれのカルテには担当医師によって、

急変の原因がハッキリと記されています。

たとえば心筋梗塞であったり、

抗生物質の副作用であったり…。

“筋弛緩剤による” とは1行も書かれていません。

言うなれば、

急変は病気や(筋弛緩剤以外の)薬によるもので、

そもそも事件自体が存在しない…というわけです。

 

詳細は下記サイト内「起訴事案5件の比較表」を参照ください。

無実の守大助さんを支援する首都圏の会

このHPの「首都圏の会」は私たち「東京の会」よりはるかに早く発足。

東京には他にも、大助さんの支援をしている団体がいくつかあります。

機会がありましたら、改めて紹介したいと思います。

 

このうちA子さん(当時11歳)の急性脳症だけが、

いま一つハッキリしませんでした。

現在ではミトコンドリア病メラスという、

細胞レベルの難病によって引き起こされたことが、

ほぼ明らかになっていますが、

2001年当時は広く知られておらず、

「北陵クリニック」においても、

後に搬送された「仙台市立病院」においても、

医師たちは原因究明に頭をひねっていました。

 

そのことをクリニックのオーナー・半田泰延・東北大学教授が、

同大学の舟山眞人・法医学教授に相談します。

そして “筋弛緩剤が使われたかも” と推測した舟山教授が、

宮城県警に通報します。

あくまでも “疑いがあるから捜査してみてね” と、

伝えただけだったのですが、

警察は “それは大変だ!” と色めき立ってしまったのです。

そして、

“准看護士の守大助がアヤしい。奴の仕業に違いない!”

と決めつけて、

“しょっぴいて自白させれば何とかなるだろう”

と逮捕してしまったのです。

通報から約1ヵ月後の、2001年1月6日のことです。

 

■逮捕した後にカルテを押収

ここで疑問が生じるはず…。

警察は5人の患者さんのカルテをチェックしなかったのか?

そう、していなかったんです!

警察がカルテを押収したのは、

何と…大助さんの逮捕から10日後でした!

もし事前にカルテを精査していれば、

事件性ナシで終わっていたハズなのです。

もちろん大助さんの逮捕だってなかったでしょう。

原因がハッキリしないA子さんの急性脳症についても、

医師に聞き取りを行っていれば、

少なくとも筋弛緩剤は関係ないことが分かったでしょう。

 

大助さんは1月6日にA子さんに対する容疑で、

続いて3月までの間に、

残り4人について逮捕・起訴がくり返されました。

警察はカルテを押収して筋弛緩剤が関係ないと分かった後も、

逮捕を続けていたことになります。

 早くから冤罪を疑っていた報道番組

ザ・スクープテレビ朝日では、

患者さんを担当した医師の、こんなインタビューが登場します。

「急変はミノマイシン抗生物質の一種)の副作用だと説明したが、

警察も検察も “いや、筋弛緩剤だ” の一点張りで取り合ってくれなかった」

 大助さんを犯人と決めつけたら一直線。

すでに逮捕を大々的に発表し、

 “恐怖の点滴魔” という報道も拡散されていたので、

(マスメディアの問題については改めて書きたいと思います)

後戻りできなかったのでしょう。

まさにブレーキの壊れた機関車…。

過ちを認めない警察・検察の体質は、

冤罪を生む要因の一つになっています。

 

 ■“筋弛緩剤” というキーワードが一人歩き

大助さんの弁護団長・阿部泰雄弁護士は、

私たち支援者にこう語ります。

「そもそも筋弛緩剤が使われていないのだから、

間違ったイメージを拡散させないためにも、

“筋弛緩剤冤罪事件” と呼ぶのはやめて欲しい」

 “筋弛緩剤” というキーワードがはじめて登場したのは、

先ほど書いたとおり舟山教授の通報でした。

1990年代に筋弛緩剤を使ったとされる殺人事件が、

相次いで起きており(冤罪を訴えている事件もあります)

おそらくそこから連想したのでしょう。

 宮城県警も “我が地元でも起きてしまったか!”

と思ったに違いありません。

そして冷静さを失って(こんな時こそ冷静であるべきですが)

逮捕後にカルテを押収するという、

常識では考えられない暴挙に出てしまったのでしょう。

実は警察の「初動捜査状況報告書」は、

未だに表に出ておらず、弁護団は開示を求めています。

これが開示されれば、

警察がいかにしてボタンの掛け違いに至ったか明らかになるハズです。

 

■そもそも筋弛緩剤って

いつもより長めに書いてしまいましたが、

肝心の筋弛緩剤について書いていませんでした。

筋弛緩剤というのは、その名のとおり筋肉を緩める薬。

手術などで全身麻酔をする際には、

喉から管を通して肺に人工呼吸を行いますが、

その管を通りやすくするため、

喉や呼吸する筋肉の力を失わせるために用いられます。

静脈に注射されるのが一般的で、

大助さんが “やったとされる” 点滴に混入する方法では、

十分に効き目が得られず、

急変を引き起こすことなどは不可能…

というのが多くの医療関係者の一致する意見です。

製造元であるオランダのメーカーも、

「とてもあり得ない」と明言しているのです。

 そもそも患者さんは5人とも、

急変時に筋肉の弛緩が出ていません。

 

筋弛緩剤は大量に投与すれば死に至らしめることも可能ですが、

大助さんが使ったとされる量は、

患者さん1人あたり数ミリグラム程度。

しかも点滴液で相当に薄められていたことになります。

阿部泰雄弁護士は、このように例えます。

“射程距離50メートルの拳銃で、

100メートル先の人を撃ち殺したと言っているようなもの”

 

しかし警察は、

“患者さんの点滴液、尿、血液を調べたら、

筋弛緩剤の成分が検出された” という鑑定を提出。

裁判所もこれを認め、大助さんを有罪・無期懲役としました。

次回はこの鑑定がいかにアヤしい代物かを、紹介します。

 

地元・宮城をはじめ支援者有志が協力して、大助さんの無実を説明するパンフレットも制作。

希望される皆さまに配布したいのですがスミマセン…まだお問い合わせフォームを開設できてません。

もう少しお待ちください。

 

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【36】無実の人は無罪に!〜疑わしきは被告人の利益って?〜

前回のブログで、

「必ずしも ”無罪=無実” とは限らない」と書きました。

その理由は、

被告人が犯行を犯したという事実を、

検察が十分に立証できない場合、

裁判所は無罪にしなければならない…

という刑事裁判の大原則によります。

 

検察の立証というのは、

客観的な証拠があることを指します。

たとえば指紋の付いた凶器であったり、

監視カメラの映像であったり、

DNAであったり、

犯行を行えば、必ず何らかの痕跡が残ります。

(これらの証拠が捏造され、冤罪が生み出されることもあるのですが…)

仮に被告人が自白していても、

その自白内容を裏付ける客観的な証拠がなければ、

有罪にできないのが鉄則なのです。

 

この考えはフランス革命(1789年)の直後に生まれたそうです。

そして国連の「世界人権宣言」(1948年)や、

我が「日本国憲法」(1947年)にも受け継がれています。

 

 これがよく耳にする、

 “疑わしきは被告人の利益に”  。

検察の立証が疑わしい場合は…ということなんですね。

“疑わしきは罰せず” や “推定無罪

と表現されることもあります。

 

裏を返せば…、

被告人が本当に罪を犯していた(無実でない)としても、

検察の立証が不十分だったら無罪…ということ。

エーッ!? それじゃあ真犯人を逃がすことになるじゃん!?

と感じるかもしれませんが、まったくその通りです。

その根底には、

“10人の真犯人を逃しても、一人の無辜を罰してはいけない”

という理念があります。

 

 私たち人間は神様ではありません。

警察、検察、裁判所だってオールマイティではありません。

無実の人を誤って罰してしまう恐れもあります。

ならばせめて、

そのリスクをなくそうと生まれたのが、

“疑わしきは被告人の利益に” なのです。

 

しかし世の中には、

無罪・有罪を争う以前に、

この人あきらかに無実じゃん!?=無条件に無罪にしなきゃ!!

と思わざるを得ない事件もあります。

守大助さんについても、

 “99.9%無実” だと思っています。

0.01%の確信が持てないのは、

事件があったとされる時、

私自身が現場の「北陵クリニック」に居合わせていなかったから。

さすがに大助さんの一挙手一投足を観ていないので、

100%とは言えませんが、

トンでもないデッチ上げの冤罪だと思っています。

次回は “大助さんは無実” のポイントを整理して書きたいと思います。

 

以前も紹介した守大助さんの新年挨拶を再度アップします。

最後の「無実の守大助」という一言が胸を打ちます。

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【35】署名のチカラを信じて

冤罪の支援活動の一つの到達点が、

無罪を勝ち取ること。

無実なのに逮捕・起訴されてしまった人が、

犯人でないことを証明するには、

裁判で無罪判決を受けるしかありません。

必ずしも “無罪=無実” とは限らないのですが、

(これについては改めて書きます)

法治国家のルールの中でできる最善の冤罪救済策が、

無罪判決なのです。

 

そのために法律のプロとして法廷内で闘うのが弁護士(弁護団)。

では法律の専門家ではない私たちがやるべきこと…

それは “この人は無実!” という世論を広げることです。

法廷外でたくさんの人が声を上げることは、

必死で闘っている弁護士の応援にもなります。

では裁判所への影響力はどうでしょうか?

私にはハッキリしたことはわかりません。

冤罪の支援活動をやっている先輩方が、

“世論の形成は裁判所を動かす大きなチカラになる” と、

言われるのをたくさん耳にしてきました。

しかし声をたくさん届けても、

裁判所を動かせなかった事件もあります。

なので私は確信が持てないのです。

 

しかしだからと言って、何もしないワケには行きません。

日本は民主主義国家であり、

私たち国民が主権者だからです。

司法が健全に機能しているかをチェックし、

裁判所に声をシッカリ届けるのは、

私たちの使命です。

“オカミに任せておけばいい” では戦前までと変わりません。

 

裁判所に届ける声をカタチにしたのが『署名』です。

守大助さんの再審を訴える署名数は、

2012年の再審請求から累計20万筆を超えました。

2014年には残念ながら仙台地方裁判所で、

再審を認めないという判決が下されました。

これを不服とした大助さんと弁護団は現在、

仙台高等裁判所(高裁)に舞台を移して、

再審請求を求める闘いを続けています。

そして年度内(おそらく3月)にはいよいよ、

高裁での判断が下されようとしています。

私たち支援者は、これを前に2月4日に仙台で「全国集会」を開催。

(このブログの【33】参照)

翌5日には公正な判断を求めるため、高裁への要請を行います。

その際に引き続き全国で集めてきた署名を手渡します。

署名は高裁の事務担当者を通じて、裁判官に届けられます。

私も要請に参加する予定ですので、

その様子は改めてご報告します。

 

 「東京の会」では月1回の土曜日、JR御茶ノ水駅前で、

宣伝活動を行っています。

少しでも世論を広げるために街頭に立ち、

マイクを持って不特定多数の人に、

守大助さんの冤罪を訴えると同時に、署名を募っています。

足を止めて協力してくださる方も多くなりました。

ありがたいことです。

署名は『お名前』と『ご住所』を記入していただけば完了。

皆さまの声として、責任を持ってすみやかに裁判所に届けます。

署名を基に「東京の会」への勧誘などは行いませんので(笑)、

ご安心ください。

 

大助さんの事件以外にも、

いろいろな冤罪や社会問題について、

それぞれの支援団体などが署名活動を行っています。

もしそんなシーンを街頭で見かけて、

少しでも関心をお持ちになったら、

ぜひ立ち止まって一筆していただけると嬉しいです。

 

〈写真上〉守大助さんの無実を訴える「東京の会」の宣伝。

毎月第2または第3土曜日の午後、JR御茶ノ水駅前でやっています!

〈写真下〉署名用紙(氏名・住所を書く欄は隠してあります)。

これを積み上げたモノを裁判所に届けます。

 

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【34】iPS論文データ改ざんと冤罪の構図

報道でご存知かと思いますが、

京都大学iPS細胞研究所の論文で、

データの改ざんが見付かりました。

改ざんを行った助教授は

「論文の見栄えを良くしたかった」と、

不正行為に至った理由を語ったといいます。

 

これって…冤罪が生まれる構図とウリ2つです。

その温床となっているのが、

科学捜査研究所」通称「科捜研」(かそうけん)

全国各地の警察本部に置かれた、

DNA鑑定などの科学的な分析を行う専門機関です。

“科学捜査” というからには、そのシゴトには

中立性が担保されなければならないハズですが、

時として鑑定データの改ざんが行われ、

無実の人を犯人にデッチ上げる道具に使われています。

 

たとえば「飯塚事件」。

これは1992年に福岡県で発生した幼女誘拐殺人事件。

“犯人” とされた久間三千年(くまみちとし)さんは、

逮捕から一度も自白することなく、

一貫して無実を訴えたまま死刑が確定し、

2008年に福岡拘置所で、絞首刑が執行されました!

 

久間さんを有罪にした柱は、

警察がデッチ上げたとしか思えないイイ加減な目撃証言と、

“被害者女児に残されていたDNAと、久間さんのそれが一致した”

という科捜研の鑑定でした。

しかし現在では1990年代当時のDNA鑑定は精度が低く、

とてもアテにできる代物ではないことが分かっています。

 

1990年に栃木県で発生した「足利事件」では、

飯塚事件」と全く同じDNA鑑定が用いられました。

そして2009年、最新鋭の方法で鑑定をやり直したところ、

“犯人”とされた菅家利和さんの潔白が証明され、

再審・無罪を勝ち取ることができました。

 

同じDNA鑑定で一方は無罪、一方は死刑…。

飯塚事件」は久間さんの遺志を継いで、

ご遺族が再審請求を闘っていますが、

その過程でトンでもないことが明らかになりました。

科捜研による鑑定写真のネガを精査したところ、

久間さんのモノではない第三者(真犯人の可能性)のDNAが、

ハッキリと写っていたのです。

そして裁判には、この部分が切り取られて提出されていたのです!!!!!

つまり久間さんは改ざんしたデータを基に、

命を奪われてしまったわけです。

 

科捜研は先ほど書いた通り、警察の一機関。

 捜査サイドの意向から、自由・中立で居られるでしょうか?

“論文の見栄えを良くしたかった” iPSの助教授のように、

“この人を犯人にしたかった” と、

鑑定データの改ざんが行われても、おかしくありません。

もちろん公正・中立を貫き通す鑑定人もいるとは思いますが、

プレッシャーは相当なモノでしょう。

 

そして守大助さんの「北陵クリニック事件」。

大助さんを有罪・無期懲役としている柱は、

やはり科捜研の鑑定。

“5人の患者の点滴液、尿、血液から、

 筋弛緩剤の成分が検出された”

というモノですが、

これがとてつもなくアヤしいんです。

詳細は改めて紹介しますが、

阿部泰雄弁護士はじめ大助さんの弁護団は、

“科学を公正に見れば、必ず無実が証明される”

と再審請求を闘っています。

引き続き、ご注目ください!

 

 飯塚事件」を知るなら、この1冊。ちょっと難しいですが、冤罪のポイントが網羅されています。

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【33】2月4日、仙台で守大助さんの再審を求める集会やります!

守大助さんの再審を求める署名は累計20万筆を超え、

支援組織の数も全国で43になりました。

(私たち「東京の会」もその一つです)

 

3月には仙台高等裁判所で、

再審開始の可否決定が出されることがほぼ確実となる中、

2月4日(日曜日)、事件のあった仙台市で、

「再審開始決定を求める全国集会」が開催されます。

 

特別ゲストは「東住吉事件」の青木恵子さん。

1995年に大阪で起きた冤罪事件で、

21年間自由を奪われた末に、

一昨年に再審無罪を勝ち取りました。

そこで青木さんご本人を招き、

大助さんの闘いに何が活かせるかを学びます。

 

この事件については、

改めて書きたいと思いますが、

単なる火災事故を “放火殺人” と思い込んだ警察が、

勝手に犯行のシナリオを描き、

無実の青木さんを“凶悪犯罪者”にデッチ上げるという、

典型的なパターンの冤罪です。

 

翌日の2月5日には記者会見も予定されています。

引き続き、ご注目ください!

 

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