Free大助!ノーモア冤罪!

「北陵クリニック事件・無実の守大助さんを守る東京の会」事務局長の備忘録〜素人の素朴な目線から冤罪を考える〜

【171】明日1月9日は「日野町事件」Webセミナーをご視聴ください

◆Webを通して若い世代に関心を広げよう

2021年になって早くも1週間、新型コロナウイルス感染症は一向に収束の兆しが見えません。集会や学習会の中止など、冤罪の支援活動も引き続きいろいろな制約を受けることになるでしょう。

一方で、新しい試みであるZoomやYouTubeを活用したWebセミナーが、思わぬ効果を生んでいます。インターネットを通して、これまで冤罪にあまり縁がなかった若い方が関心を持ってくれるようになったのです。

昨年行われた「大崎事件」と「袴田事件」のWebセミナーも好評だったようで、これら2事件のクラウドファンディングには20〜40代からたくさんの寄付が寄せられたといいます。

日本の司法の醜い事実を知って「何とかしなきゃ!」と行動を起こす人が沢山いるという事実に、とても勇気づけられました。

そして明日(1月9日)の午後2時からは「日野町事件」のWebセミナーが開催されます。下記のYouTubeリンクより、ぜひご視聴ください。

(記事は下に続きます)

www.youtube.com

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◆“最悪の冤罪”「日野町事件」、再審ですべてを明らかにするしかない!

世の中にたくさんある冤罪事件はどれも最悪ですが、中でも「最悪の1つ」と言えるのが「日野町事件」です。

事件の概要などは明日のWebセミナーをご覧いただくとして、とにかく冤罪を生み出す最悪のパターンがいくつも重なってデッチ上げられた事件なのです。

  • 警察によるアリバイつぶしと証拠の捏造
  • 検察と裁判所が結託しての有罪・無期懲役
  • マトモな審理を行わずに1度目の再審請求を棄却
  • 刑務所の不十分な医療体制の中で獄死

「日野町事件」における司法の鬼畜っぷりは半端ではありません。しかしそこに加担した警察官、検察官、裁判官は誰も処罰されることなく、のうのうと出世した輩もいるといいます。

下の写真に写っているのが「日野町事件」の冤罪犠牲者である阪原弘(さかはらひろむ)さんです。阪原さんは2011年に無実を訴えたまま、75歳で亡くなりました。その前年、私はある集会で「お父ちゃんにちゃんとした医療を受けさせたい」と涙ながらに訴えるご家族の姿を目にしました。現在はご家族が阪原さんの遺志を受け継いで、2度目の再審請求を闘っています。

もう阪原さんはこの世にいませんが、何としても再審を実現させ無罪を勝ち取って欲しいと願っています。そのためには、多くの方に事件を知っていただき、世論を盛り上げることが必要です。ぜひ明日のWebセミナーをご視聴ください!

「日野町事件」を紹介したパンフレット。この時の写真の撮影時、阪原さんは体調を崩して入院。退院後に広島刑務所に収監された。

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