Free大助!

「冤罪・北陵クリニック事件・無実の守大助さんを守る東京の会」事務局長の備忘録〜素人の素朴な目線から冤罪を考える〜

【79】「松橋事件」再審開始、各紙の社説

先日紹介した「松橋事件」の再審開始。

【77】「松橋事件」再審開始に思うこと - Free大助!

新聞各紙の社説で取り上げているので、目についたカ所を抜粋します。

 

朝日新聞 

(社説)再審手続き 繰り返し整備を求める:朝日新聞デジタル

再審手続きにおいて、弁護側はどんな権利を行使でき、検察は義務を負うのか。裁判所はいかなる権限に基づいて審理を進めるのか。朝日新聞の社説は、法令や規則ではっきり定めるよう繰り返し訴えてきたが、この事件を通じてその必要性はますます確かなものになった。あわせて考えるべきは、検察官の不服申し立てのあり方だ。(中略)

冤罪は、人生を根底から狂わせる。それを晴らそうとする人の貴重な時間を奪い、二十三重に苦しめた責任を、検察は直視しなければならない。

※私から一言

「再審法」の制定、とりわけ検察の抗告をやめさせるべき!ということですね。締めくくりに 検察を断罪しているのは画期的です。

そして何度も書いてきましたが、朝日新聞は守大助さんの逮捕時、警察のデタラメ発表を垂れ流し、センセーショナルで異常な犯人視報道を繰り広げました。そのことを反省し、大助さんの再審も応援してくださいね。

 

熊本日日新聞

松橋事件再審確定 冤罪救済へ制度見直しを | 社説 | コラム | 熊本日日新聞社

宮田さんと共に再審請求した長男は昨年9月、再審確定を知ることなく急死した。こうした経緯も踏まえれば、再審確定は遅きに失した感が否めない。今後、熊本地裁でやり直しの裁判が始まるが、無罪となる公算が大きい。高齢の宮田さんのためにも、速やかに結論を出すべきだろう。

※私から一言

事件の地元紙らしく、宮田さんと亡くなられたご長男に寄り添った内容です。再審に時間がかかり過ぎることを、的確に批判しています。

 

西日本新聞

冤罪防止 制度改革がさらに必要だ|【西日本新聞】

無実の罪で服役したり、違法な取り調べを受けたりした人たちが、「冤罪被害者の会」を来年前半にも結成するという。(中略)全事件での取り調べの可視化(録音・録画)や証拠の前面開示をはじめ、冤罪を生んだ捜査員らの責任の明確化を訴えていく。

とりわけ注目すべきは、再審開始決定や無罪判決が出た場合に、検察側が不服として上訴できる権利を制限する案だ。

※私から一言

こちらも九州の新聞です。「冤罪被害者の会」は「布川事件」の桜井昌司さんらの呼びかけで結成されます。“捜査員らの責任の明確化を訴えていく” 方針が紹介されたのは画期的。これまで冤罪を生んだ警察官、検察官、裁判官は何のペナルティも受けることなく、ノウノウと余生を送っています。責任追及は、冤罪被害者の悲願でもあります。

 

南日本新聞

[「松橋」再審決定] 証拠開示で法制化急げ | 社説 | 南日本新聞 | 373news.com

今回の最高裁決定に至ったいきさつから、再審での証拠開示の重要性が改めて示されたといえる。検察は、証拠は自分たちのものという意識があるのではないか。裁判所の判断に影響を与えるような重要な証拠は示さず、再審開始決定後に抗告を繰り返す姿勢は到底許されまい。

(中略)松橋事件の再審開始決定は、再審請求中の「大崎事件」の弁護団や関係者にとっても人ごとではない。

※私から一言

驚く事に、検察は多くの再審事件において “証拠を開示する必要ナシ” と居直っています。そんな姿勢を厳しく批判しています。そして鹿児島の新聞らしく「大崎事件」の再審開始も促しています。

 

北海道新聞

松橋事件再審へ 一刻も早い無罪宣告を:どうしん電子版(北海道新聞)

検察は、地裁や高裁で再審開始が認められても抗告して争い、審理を長引かせた。いたずらにメンツにこだわった態度と批判されても仕方あるまい。加えて、布切れといった検察側に不都合な証拠を隠していた疑いさえある。自らの主張と証拠の矛盾に気づきながら、開示しなかったとすれば到底許されない。

※私から一言

北海道からも憤りの声です。冤罪デッチ上げに加担しながら、再審開始に抗告をする検察の姿勢を厳しく糾弾しています。私に言わせれば “検察死ね!” ですが、新聞の社説なので “到底許されない” と表現するのが精一杯だったのでしょう。北海道といえば「恵庭OL事件」の再審が最高裁に係属しています。地元紙として精一杯応援してください。

 

以上、各新聞の社説でした。

ただし、検察はむしろ再審の担い手なるべき…

という視点が見当たらなかったのは、ちょいと残念。

おこがましいのを承知で、過去に書いた記事のリンクを張っておきます。

【46】検察官こそ再審請求を!〜内田博文教授の講演録から〜 - Free大助!

何はともあれ、これだけ多くの新聞で取り上げられるということは、

社会の注目も集まっている証。この追い風が守大助さんをはじめ、

無実を訴える全ての皆さんに吹くよう、引き続き声を上げ続けます。

 

マスメディアの注目を追い風に!

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