Free大助!ノーモア冤罪!

「北陵クリニック事件・無実の守大助さんを守る東京の会」事務局長の備忘録〜素人の素朴な目線から冤罪を考える〜

2018-01-01から1年間の記事一覧

【65】守大助さんのメッセージ

遅くなりましたが、5月の守大助さんのメッセージを紹介します。 阿部泰雄弁護士を通して、全国の支援者にFAXされたものです。 闘いの舞台は、最高裁へ移りました。特別抗告審で!! 「差し戻し」させるため、私は無実を訴え闘います。 絶対に筋弛緩剤を混入し…

【64】“DNA鑑定の捏造ですか?簡単にできますよ”

1年ちょっと前のブログに、こんな記事をアップしました。 daisuke0428.hatenablog.com 昨年3月に千葉県松戸市で起きた女児殺害事件の報道が、 守大助さんの「北陵クリニック事件」の報道にソックリだと書きました。 それから1年ちょっと経った現在、 この…

【63】袴田巖さんと守大助さん〜トータルで見れば無実は明らか〜

袴田巖さんの再審開始決定が東京高裁で取り消されてから、もうすぐ1週間になります。袴田さんの無実を決定付けた、本田克也・筑波大学教授のDNA鑑定を否定しての取り消しでした。 4年前、静岡地裁における再審開始決定を後押ししたのは、この本田鑑定でし…

【62】袴田巖さんへの決定を受けて〜6.21集会へ来てください!!

本日6月11日、東京高等裁判所は、 袴田巖さんの再審開始決定を取り消すという、 常識では考えられない蛮行に出ました。 今日の一連の報道を耳にして、 “えっ!? 袴田さんって、とっくに無罪になったんじゃなかったの?” と思われた方も多いんじゃないでしょ…

【61】守大助さん「最高裁第三小法廷」に

前回紹介した、愛知県警の痴漢抑止ポスター、 非難が集中したので回収したそうです。 やはり不条理には声を上げることが大切です。 さて守大助さんの最高裁判所の闘いですが、 3つある法廷のうち「第三小法廷」で審理されることになりました。 最高裁HPより…

【60】愛知県警のポスター“あの人、逮捕されたらしいよ”

いつも読んでいただき、ありがとうございます。 このブログでは守大助さんのこと以外にも、 冤罪や刑事司法について、思ったことを書いています。 今回は、愛知県警の痴漢抑止ポスターについて。 あらましは、こちらのニュースをご覧ください。 「あの人、逮…

【59】6月21日「くり返すな冤罪!市民集会Ⅱ」へようこそ

前の投稿に続いて、またイベントのご案内です。 ■「くり返すな冤罪!市民集会Ⅱ」 ●6月21日(木) ●夕方6時30分〜 ●参加費500円 ●文京区民センター3A会議室 東京メトロ(丸ノ内線・南北線)「後楽園」 から徒歩6分 都営地下鉄三田線 「春日」 から徒歩2分 JR…

【58】6月23日「無実を叫ぶ死刑囚たち」へ

また更新がちょっと空いてしまいました。 仕事がちょっと立て込んでいて…と言い訳になってしまいますが、 堀江貴文氏の「多動力」でも見習って、 本業とボランティア全てをシームレスに両立できるようになりたいです。 さて今回はイベントの紹介です。 死刑…

【57】最高裁判所に要請、行ってきました。

仙台での再審請求棄却を受け、 守大助さんの自由を取り戻す闘いは、 東京・最高裁判所に移りました。 昨日5月16日は公正な判断を行うよう、 要請に行ってきました。 この「最高裁要請」は、 人権団体「日本国民救援会」が定期的に行っている活動です。 裁判…

【56】守大助さんの詩「母」

今日は(日付が変わったのでもう昨日ですね)「母の日」でした。 皆さんはカーネーション、プレゼントしましたか? 守大助さんは、獄中でたくさんの詩を綴っています。 その中から「母」という詩を紹介します。 実家で母と会話したのが 2001年1月5日… これ…

【55】“黙秘はケシカラン”と“セクハラ被害者は名乗り出ろ”

前回の “疑わしきは被告人の利益に” に続いて、 今回は“黙秘” について書きます。 正しく理解されていないように思うので。 警察の取調べや裁判の法廷で “黙秘している” というと、 “ケシカラン奴だ!” という印象を持ちますよね? メディアも“黙秘=フテブ…

【54】刑事司法にこそ“素人力”を!

このブログ【51】で紹介した「守大助さん三多摩の会」総会、 特別講演をされた村井敏邦・一橋大学名誉教授から、 終了後の懇親会で、勇気づけられるメッセージをいただきました。 (村井教授は刑法の第一人者であり、 弁護士としていくつかの冤罪事件の救済…

【53】“筋弛緩剤事件”とは呼ばないで!

◆筋弛緩剤が使われてないのに“筋弛緩剤事件” 「仙台北陵クリニック筋弛緩剤冤罪事件」。支援者の間では、この呼称が一般的に用いられています。 「東京の会」の正式名称も、「仙台北陵クリニック・筋弛緩剤えん罪事件・無実の守大助さんを守る東京の会」です…

【52】守大助さん47歳に②塀の向こうに便りを送る

千葉刑務所の塀の中で47歳を迎えた守大助さん。 このタイミングに合わせて、 手紙やハガキを送る支援者もたくさんいます。 獄中で無実を訴えている人に “おめでとう!” などと、 書いていいものか、ちょっと迷いますが、 素直にお祝いの言葉をしたためれば、…

【51】守大助さん47歳に①

今日は4月28日、守大助さん47歳の誕生日です。 そしてちょうど、昨年結成された 「守大助さんを守る三多摩の会」の2回目の総会でした。 私たち「東京の会」とともに、 大助さんの再審無罪を目指して闘っています。 総会に大助さんが寄せてくれた手紙を全文…

【50】東京新聞の記事に思ったこと

前回紹介の『再審における証拠開示シンポジウム』を受けて、 証拠開示について書くと予告したのですが…、 このテーマについて書かれた記事が2本も出てしまいました。 1本はジャーナリストの江川紹子さん。 「存在しない」「いや、実はありました…」~行政…

【49】司法村の皆さん、肩の荷を下ろして出直しませんか?

4月7日、日本弁護士連合会(日弁連)の主催で、 『再審における証拠開示シンポジウム』が開催されました。 前々回にこちら(下リンク)で紹介した中の、 【47】だから必要!「再審法」のポイント - Free大助! 「2 再審における証拠開示手続きの明記」に…

【48】『獄友』イベント@下北沢〜目指すは“冤罪版” We are the World!〜

冤罪青春グラフィティ映画『獄友』ご覧になりましたか? 〈公式HP〉 ドキュメンタリー映画 「獄友」 私はまだ観ていないので、早く行きたいです! 皆さんもぜひ『ポレポレ東中野』(JR東中野駅からすぐ)へ! 昨日は上映を記念してのライブ&トークイベント…

【47】だから必要!「再審法」のポイント

ようやく…となりますが、 前々回に予告をした「再審法」について書いていきます。 ■背景〜そもそも何故「再審法」が必要なのか?〜 まずは基本的なポイントをおさらいします。 裁判で有罪になって刑が確定したけど、 実は冤罪の可能性が高い…という事案につ…

【46】検察官こそ再審請求を!〜内田博文教授の講演録から〜

今回は「再審法」について書くと予告しましたが、ちょっと寄り道をして、また検察と再審について書きます(これも「再審法」に大いに関係あるので)。 この問題については、以前も掘り下げて書きました。 【29】何故、検察は再審開始を妨害してはダメなのか…

【45】冤罪支援と家族の支え〜福岡事件・古川さん夫婦の活動を振り返る〜

「守大助さん東京の会」で一緒に活動しているIさんから、 嬉しい話を聴きました。 (Iさんについては、このブログの【30】【21】で紹介) Iさんには奥さんと娘さんがいます。 2人とも冤罪などの社会問題に無関心だったのが、 急に大助さんの事件の資料を読…

【44】Are you サイコパス, KENSATSU!?

今週は、冤罪をめぐる大きな動きが2つありました。 ■恵庭事件〜29歳だった彼女は47歳に〜 1つは3月23日、札幌地方裁判所が、 「恵庭OL殺人事件」の再審請求を棄却しました。 日弁連(日本弁護士連合会)も再審を支援している、 典型的な冤罪事件です。 (…

【43】棄却を受けて、守大助さんメッセージ

仙台高等裁判所の暴挙を受けて、 守大助さんから全国の支援者に、 メッセージが届きました。 全文を紹介します。 嶋原裁判長は、 棄却というバカげた決定をしました。 4年間で三者協議は3回、 何をやっていたのでしょう。 無実の訴えを聞かない、 無実の証拠…

【42】守大助さん再審、闘いは最高裁へ②

冤罪で一番ワルいのは何処(誰)か? 私はズサンな捜査や証拠の捏造を行う警察か、 無実の証拠を隠す検察だと思っていました。 でも冤罪と闘う当事者は、 “裁判所がワルい”と口を揃えます。 守大助さんは面会で切実に訴えました。 “警察や検察は仕方ない(こ…

【41】守大助さん再審、闘いは最高裁へ

仙台高等裁判所の再審請求棄却を受け、 3月5日、守大助さんの弁護団は、 最高裁判所に特別抗告。 闘いの舞台は東京になりました。 弁護団は大きく3つの争点で再審を求めてきました。 ① “筋弛緩剤が出た” とする警察の鑑定は誤り ② “被害者” の病状は筋弛…

【40】大崎事件、再審開始決定!だが喜ぶのはまだ早い

守大助さんの無実を訴える声が、 仙台高等裁判所に門前払いされて、 明日でちょうど2週間、 一体何から書けばいいのか… 書きたいことはたくさんあるのに、 まとまらないうちに時間ばかりが過ぎています。 そんな中、大崎事件の再審開始決定という、 嬉しいニ…

【39】棄却!

今日2月28日、 仙台高等裁判所は、 守大助さんの再審請求を棄却。 証拠開示も事実調べも行なわず、 4年間逃げ回った末の棄却でした。 詳細は分かり次第また報告します。 2月5日の仙台高裁への要請後の (結果的に最後の高裁要請になりました) 記者会見で、…

【38】全国集会の守大助さんメッセージ

2月4日の全国集会に守大助さんが 寄せてくれたメッセージを、 全文紹介します。 私は郁子医師の指示に基づいて、点滴をしただけです。 絶対に筋弛緩剤を混入していません。無実です! 即時抗告審で「再審開始・釈放」を勝ち取るために、 全国の皆さん!どう…

【37】守大助さんが無実の理由〜そもそも事件がない〜

前回予告した通り、 守大助さんを無実と確信する理由を紹介します。 このブログで過去に触れた内容と重複もありますが、 2月4日の全国集会を前に、 改めてまとめておきます。 ■医師が “筋弛緩剤の仕業” と診断していない 大助さんが点滴に筋弛緩剤を混入し…

【36】無実の人は無罪に!〜疑わしきは被告人の利益って?〜

前回のブログで「必ずしも ”無罪=無実” とは限らない」と書きました。 その理由は、被告人が犯行を犯したという事実を、検察が十分に立証できない場合、裁判所は無罪にしなければならない…という刑事裁判の大原則によります。 検察の立証というのは、客観的…