【48】『獄友』イベント@下北沢〜目指すは“冤罪版” We are the World!〜
冤罪青春グラフィティ映画『獄友』ご覧になりましたか?
〈公式HP〉
私はまだ観ていないので、早く行きたいです!
昨日は上映を記念してのライブ&トークイベントが、
下北沢でありました。
本作監督の金聖雄さん、
主題歌を提供した小室等さん、
オウムのドキュメンタリー映画を撮った森達也さん、
ラッパーのダースレイダーさんの4人に、
MCのジョー横溝さんを交えて、
目からウロコの冤罪トークが繰り広げられました。
※写真を撮ったのですがネット上へのアップはNGなので、一番下にチラシを貼っておきます。
■再審が長引くことこそが…
小室等さんがポツリと語った一言が印象的でした。
「再審が長引いていることこそが、無罪の証明だね」
どういうことかと言うと…以下、私の所見です。
裁判所が再審開始決定を出すまで、
時間がかかるのは何故なのか?
何故なら…再審を開いたら無罪になるのが確実だから。
それは極端なピラミッド社会である裁判所の世界において、
先輩裁判官が確定させた有罪を否定する、とても勇気のいる仕事。
(しかもピラミッド頂点に位置する最高裁判所がお墨付きを与えた…)
できるだけ先送りしたい…というのが裁判官の正直な心情。
だから再審の審理が長引いていることこそが、
無罪の何よりの証明に他ならない…。
“無罪” は “無実” と言い換えることもできるでしょう。
本当に鋭い指摘!とても感銘を受けました。
小室さんは歌の力で冤罪撲滅に貢献しようと、
こんなプロジェクトを立ち上げています(リンク)。
そして主題歌『真実・事実・現実・あることないこと』のレコーディングには、
30に近いミュージシャンが集まりました。
小室さんいわく “冤罪版 We are the World” をやりたかったそう。
ボブ・ディランのような志を持った歌い手が日本にこんなにいるのが、
本当に嬉しくなります。
■検察に忖度しっぱなしのマスメディア
金監督は
「袴田事件の再審に対する検察の抗告はイチャモンに等しい。
しかしメディアは “検察側はこう主張し、弁護側はこう主張” と、
対等に報道する。これで本当に真実が伝わるのか…」
ダースレイダーさん
「この場合、両論併記でバランスを取る=“同じ土俵”で論じるのは、
明らかな間違い。その“土俵”を設計しているのは誰なのか、
我々はメディアの受け手として見極めなければならない」
森さん
「検察もそれをわかってやっている」
私が日頃から報道に対して持っている不満・憤りを、
ズバリ指摘してくれました!
マスメディアは検察の悪行・蛮行を正面切って報じません。
検事総長を直撃して問いただすこともしません。
これは完全に検察への『忖度』でしょう。
記者クラブの付き合いもあるし、
ワルいことを書いたらいろいろ不都合が生じるんでしょう。
頑張っている記者がたくさんいることは承知していますが、
やはりマスメディアができることには限界があります。
だからこそ、このブログはメディアの端くれとして(笑)、
素人目線ながら “オカシイことはオカシイ!”と、
発信していきたいと思います。
宜しくお願いいたします!
※トークと並行して行われたライブも素晴らしかったです!
小室等さんの『だれかが風の中で』、涙が出そうになりました。