【83】最高裁は誰のために…?
10月29日、守大助さんの再審開始を目指して、
最高裁判所に要請に行ってきました。
〈以前の様子はこちら〉
【57】最高裁判所に要請、行ってきました。 - Free大助!
普段は他の事件と共同で取り組んでいますが、
今回はじめて「北陵クリニック事件」単独での要請を実施。
北海道から高知まで、各地の大助さんを支援する会から約40名が駆けつけました。
宮城からはご両親も参加し、お母様の守祐子さんは、
“母さん、雪かきして帰るね”。2001年1月5日、これが塀の外で息子と交わした最後の言葉でした。一貫して無実を訴える息子を誇りに思います。林景一裁判長は息子の真実の叫びを聴いてください”。と訴えました。
要請は最高裁の裏側にある西門を入った、小さな部屋で行われます。
コの字形に机が並んだ部屋に入れるのは17名と決まっているため、
ご両親や遠くから来た人を優先し、各会から1〜2名ずつに絞らなければなりません。
入れなかった人は外で待機です。
対応してくれる最高裁のスタッフは事務方の1名。
手元を見ると確かにメモは取っていますが、
1人ひとりが訴えた内容がどこまで裁判官に伝わるのか…。
さらに事務方→調査官→裁判官と伝言ゲームのように伝えられるらしく、
そこでどんなやり取りが行われているかもブラックボックス。
支援者に限らず、弁護団に対しても似たような対応だそうです。
なぜ当事者どうしがコンタクトできないのか、
最高裁の裁判官は、我々の “謁見” が許されない雲の上の存在なのでしょうか。
“調査官や裁判官と飲みトモダチになって話せないかなあ” と、
支援者の1人は言いました。まったくその通りです。
法律というのは本来、私たちの暮らしと人権を守るためにあり、
そこで最大の責任を担うのが最高裁のハズ。
血の通った人として “最高” の仕事をしていただかなければ困ります。
しかし嘆いていてもどうにもなりません。
最高裁を絶対に振り向かせるように、声を上げ続けましょう!!
遠くは北海道や四国から、各地から集まった約40人。後列左から4人目が守祐子さん、5番目が勝男さん。右端は「布川事件」の桜井昌司さん、ちょっとヨソ見していますが(笑)。 (写真:C.Matsuyama)