Free大助!ノーモア冤罪!

「北陵クリニック事件・無実の守大助さんを守る東京の会」事務局長の備忘録〜素人の素朴な目線から冤罪を考える〜

【69】今市事件、裁判崩壊さらに進む

8月3日(金曜日)、東京高等裁判所は、

「今市事件」で無実を訴える勝又拓哉さんの声を退け、

無期懲役を宣告しました。

 

「今市事件」の概要については、

一番下に添付したパンフをご覧ください。

とても分かりやすくまとめられていますので。

ここでは簡単に冤罪のポイントを紹介します。

①“凶器”がない。

 勝又さんが犯行に使った “凶器” とされる、

 ナイフやスタンガンが裁判に提出されていません。

 警察が勝手に“こんな凶器を使った”というシナリオをデッチ上げ、

 自白を強要したとしか思えません。

 守大助さんの事件もそうですが、

 重要な証拠であるハズの凶器が出てこないのは、

 多くの冤罪事件に共通して見られるパターンです。

②犯行を行った証拠がない。

 自白では “被害者の女児を立たせて、その右肩を左手でつかみ、

 右手で10回刺した”。とされています。

 わざわざ立たせて片方の手でつかんで刺すって…?

 何故そんな面倒なコトをするのでしょうか?

 警察はオカしなシナリオを考えたモノです。

 (空想でデッチ上げられた)犯行方法が不自然というのも、

 多くの冤罪事件に共通するパターンです。

 さらに勝又さんは “わいせつ行為” をしたコトになっていますが、

 被害女児の遺体から行為を示すDNAは検出されていません。

 それどころか警察の鑑定データからは、

 勝又さんでない第三者(真犯人の可能性が大!)のDNAの存在が確認されています。

 

“勝又さんの部屋から被害女児の遺体らしき映像が見付かった”

という報道もあましたが、完全なガセらしいです。

 “勝又さん=犯人” という印象を拡散させるため、

警察がリークしたウソを一部のメディアが垂れ流したのでしょう。

こうしたネガティブな印象捜査が行われるのも、

多くの冤罪事件に共通して見られること。

要は犯人であることを裏付ける証拠がないから、

ワルい奴というレッテルを張ってデッチ上げればいいや…ということです。

たとえば「今市事件」と同じ栃木県で、

女児が犠牲になった冤罪「足利事件」。

“犯人” とされた菅家利和さんが逮捕された当初、

菅家さんはロリコンマニアだという報道がされましたが、

これも完全なガセです。

 

勝又さんのお母さんによると、

小学6年生の時に台湾から日本にやって来た勝又さんは、

日本語がうまく話せず、学校にも溶け込めず不登校になっていったそうです。

そしてお母さんが偽ブランド品の販売に手を出してしまい、

勝又さんが商品情報をコンピューターに入力する作業を手伝うようになったことから、

“引きこもってコンピューターをイジるアヤしい奴”

と、警察に目を付けらてしまったようです。

地域から孤立した弱者が凶悪犯に仕立て上げられてしまうのも、

冤罪が生み出される典型的なパターンです。

 

さらに許されないが検察の「訴因変更」

これまで紹介したように、

勝又さんが犯人でないことが明らかになるにつれて、

検察は有罪の立証が困難になってきました。

そこで犯行場所を “栃木県か茨城県内、またはそれら周辺” とボカすなど、

当初の起訴内容を大幅に変更したいと申し出てきたのです。

これが「訴因変更」、検察の事実上の「白旗」です。

刑事裁判の鉄則として、検察が有罪を立証できない場合、

裁判所は「無罪」を言い渡さなければなりません。

いわゆる “疑わしきは被告人の利益” です。

以前にも書きましたので、こちらをご一読ください。

【36】無実の人は無罪に!〜疑わしきは被告人の利益って?〜 - Free大助!

なのでこの事件は速やかに無罪になるべきです。

しかし東京高裁は検察の訴因変更をスンナリと認め、

“とにかく勝又さんが犯人だ” と有罪・無期懲役にしてしまったのです。

 

たとえばボクシングの試合を考えてみましょう。

一方の選手が顔面にパンチを受けすぎて、

このままではKO負けになるのが明らか…となったとします。

しかしその選手は売り出し中のスター候補生。

どうしても勝たせたい主催者とプロモーターは相談します。

“次のラウンドからは顔面パンチを禁止にして、

 ボディ(腹)しか打てないようルールを変更しよう!”

仮にボクシングでこんなコトが行われたら…

いや、そもそもこんなアホなコトをやるハズがありませんよね。

そのアホなことが平然と行われているのが、刑事裁判の法廷なのです…。

 

東京高裁は6月には、袴田巖さんの再審請求を棄却したばかり。

日本の刑事裁判は、もはや無法地帯です。

今後もトンでもない手法で、多くの冤罪が生み出されるでしょう。

その先頭に立っているのが他ならぬ裁判所であることを、

私たちはシッカリ認識しておかなければなりません。

 

今市事件のパンフレット。とてもよく書かれていますので、ご一読ください。

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