【106】ブログをはじめて2年、「冤罪支援」をメジャーに!!
■冤罪について語るハードルを低くしたい
このブログをはじめたのは2017年4月4日。何とか2年、続けてこられました。
1日最大400を超えるアクセスをいただいた日もありました。読んでいただいて、本当にありがとうございます!!
この間の「北陵クリニック事件」を巡る最大の出来事といえば、やはり仙台高裁で再審請求が棄却されたこと(2018年2月28日)でしょう。
この事件、医療や薬物鑑定の専門家に聴き取りを行えば、守大助さんの無実は明白です。そして検察が隠し持っているハズの証拠が全て開示されれば、警察のイイカゲンな捜査によって大助さんが “恐怖の点滴魔” にデッチ上げられたことも明らかになるでしょう。
しかし仙台高裁は一切の事実調べも証拠開示も拒んだまま、再審請求を棄却しました。こんなことをしてまで、警察・検察のメンツを守りたいのでしょうか?1人の人間のかけがえのない人生を、何だと思っているのでしょうか?
再審無罪を求める闘いは、私の地元・東京にある最高裁判所に移りました。
このブログを始めたのは、日本の司法が抱える問題について、もっと気軽に語り合えるようにしたいと思ったからです。「素人の素朴な目線から冤罪を考える」というサブタイトルも、そんな想いから考えました。
冤罪関連の記事といえば、弁護士やジャーナリストが書いたものがほとんど。でも冤罪や司法というのは、私たちの暮らしに直結した問題。だからこそ生活者である私たち自身がもっと考えて、語り合って、思ったことを発信しなきゃいけないと思います。
日本の司法を巡る状況は、かなり絶望的です。こんな状況を放置しておいたら、誰がいつどこで、凶悪事件の犯人にデッチ上げられるか分かりません。守大助さんの身に起きたことは、決して他人事ではないのです。見て見ぬフリなど、できません。
このブログもどういうふうに書けば伝わるのか、正直言ってまだ模索中です。でも試行錯誤しながらも、書くことだけは止めないようにします。
■ラジオ「塀の中の白い花」で喋ってきました
コミュニティラジオ「エフエムたちかわ」で「塀の中の白い花〜ほんとに何もやってません」という番組があります。おそらく日本で唯一の冤罪専門番組で、コンセプトをこのように語っています。
“冤罪は誰の身にも起こる身近な問題。『塀の中の白い花~ほんとに何もやってません』は「暗い」「重たい」というイメージの冤罪問題を分かりやすく伝えていきます。”
私のブログと同じ想いです…というわけで、はじめてゲストに呼んでいただき「北陵クリニック事件」について喋ってきました。実は4月1日に放送されてしまったのですが、現在も下記の番組HPから聴くことができます。
「エフエムたちかわ」のHPも紹介します。
番組を作っているのは、ミュージシャンのなつし聡さん。「布川事件」の桜井昌司さんとの出会いがきっかけで冤罪に関心を持ち、番組を始めたそうです。
収録は都内の小さな音楽スタジオで、機材は録音機能の付いたマイク1台。なつしさんがパーソナリティから編集まで、全てを1人でこなしています。さらに資金をクラウドファンディングで募り、1年の放送延長が決まりました。
今は個人がメディアを持てる時代。やる気と行動力で、何でもできるんだ!と、本当に勇気づけられました。私も引き続き、1人でお多くの皆さまにこの問題を身近に感じていただけるよう、頑張ります。
収録を終えて。なつし聡さん(左)、ありがとうございました。