Free大助!ノーモア冤罪!

「北陵クリニック事件・無実の守大助さんを守る東京の会」事務局長の備忘録〜素人の素朴な目線から冤罪を考える〜

【107】48歳になった守大助さん

1ヵ月ぶりの更新です。いろいろと書きたいことが頭の中を巡りながら、体が追いつかずにズルズルと時間が過ぎてしまいました。

元号が「平成」から「令和」に変わりましたが、守大助さんは変わらずに千葉刑務所の塀の中4月28日には48歳の誕生日を迎えました。2001年1月に逮捕された時は29歳。再審無罪に向けた闘いは続きます。

少し遅くなりましたが、4月に届いた大助さんのメッセージを紹介します。弁護団を通して全国の支援者に届けられたものです。

◆守大助さんのメッセージ〜私は一度も「公正な裁判」を受けていません〜

いつも全国から温かく力強い!ご支援、有り難うございます。皆さんから届くお便りに、とても励まされています。私は絶対にやっていない! 筋弛緩剤を混入していません!! 平成最後の月も、負けずに無実を訴え闘います。

お花見のシーズンとなり、ここかしこを吹く風も桜色に染まって見える季節です。私にも一日も早く本当の“春”が来てほしい。

無実を訴えつづけ、18年が過ぎました。真実の証拠を無視しつづける裁判所へ、怒りでいっぱいです。なぜ裁判官は!無実の声を、無実の証拠を無視してまで、検察を守るのか。私は一度も「公正な裁判」を受けていません。証拠開示、証人尋問も認められていないのです。裁判に“差”があっていいのでしょうか!!

本件は筋弛緩剤事件ではありません。土橋(つちはし)鑑定は明らかに間違いであり、科学の世界では認められていない鑑定です。5人の患者さんは主治医によって、ちゃんと診断されています!! A子ちゃんを「筋弛緩剤」しかないとした仙台市立病院が「ミトコンドリア病」についての症例報告を出しました。A子ちゃんの症状、経過がほぼ一致しています。筋弛緩剤じゃないことが明らかにしたようなものです。

第三章法廷・林裁判長へ「再審」の風を吹かせて下さい。今後もどうか皆さんのお力を貸して下さい。

2019.4月 無実の守大助

 

◆守大助さんの3篇の詩

このブログでも何回か紹介していますが、大助さんは塀の中でたくさんの詩を書いています。今回はその中から、誕生日にまつわる3篇を紹介します。

守大助詩文集「僕は無実です」(日本聖公会東京教区 人権委員会・編)より。

 

「41」

とうとう41歳になった

社会から隔離されて

12回目のBirthday

あと何回ここで迎えるのか

41歳は“元祖天才バカボンのパパ”

バパボンのパパと同じになった

なぜここで迎えるのか

42歳は外で迎えたい

41歳の春はスタートした (2012年4月28日)

 

 「42歳」

今日で僕は42歳

こんな生活をしていなければ

家庭を持って

父親としてがんばっていただろう

29歳で閉じ込められ

30代は悪いことばかり

40代は社会で生活できると

信じている。

早くここから出たい

42歳の僕は家庭を持つこともできず ここにいます

悔しい悔しいBirthdzy (2013年4月28日)

 

 「45歳」

また春が来る

ひとつ年が増える

15年はあっという間

刑事裁判は三流小説

嘘が真実になる世界

気がつけば45歳

信じられない速さで

月日は流れる

再審は無実の人を救うのではないのか

45歳の春も信じて訴える (2016年4月)

 

 

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