Free大助!

「無実の守大助さんを守る東京の会」事務局長の備忘録

【4】これはデジャヴ!?千葉の事件に想う

2001年1月、守大助さんが逮捕された直後から、

新聞やテレビは“恐怖の点滴殺人事件”と、

センセーショナルな報道を繰り広げました。

マスメディアという巨大権力が、

まだ犯人か分かっていない一般市民を、

“これでもか!”と叩く様子に、

“冤罪だったらどうするんだ!”と、

当時の私はとてつもない薄気味悪さを感じました。

結果的にトンでもない冤罪だったわけですが…。

 

実は警察(宮城県警)は大助さんを逮捕した時点で、

被害者とされる患者さんのカルテを見ていませんでした。

押収したのは何と、逮捕から10日後!

本来なら真っ先にカルテを精査して、

患者さんの症状が筋弛緩剤によるものなのか、

病気など他の原因によるものなのか、

医師の意見も聴きながら調べるのが基本でしょう。

警察はそんな犯罪捜査のイロハさえすっ飛ばして、

マトモな証拠調べもせず、

大助さんを犯人と決めつけて逮捕しました。

そしてマスメディアは警察のズサンな捜査を検証せず、

大助さんを凶悪犯と決めつけて報道合戦を繰り広げました。

 

ハナシは現在に飛んで…、

千葉で小学生の女の子が殺される痛ましい事件がありました。

先日、容疑者の男性が逮捕されたわけですが、

マスメディア報道が大助さんの時と、驚くほど似通っています。

たとえば…

①捜査を検証せず犯人と決めつける

・大助さん:本当に筋弛緩剤による犯罪なのか検証せず、いきなり犯人視報道。

・今回:逮捕の決めてとなったDNA鑑定の詳細を検証せず、いきなり犯人視報道。

②センセーショナルにアオる

・大助さん:人の命を守る准看護士が何故!?とアオる。

・今回:子供の安全を守る保護者会の会長が何故!?とアオる。

③人格を攻撃

・大助さん:患者さんへの態度が横柄だった…など。

(大助さんを知る人は、この報道は嘘だと口を揃えています)

今回:ロリコンだった…など。

④被害者側のコメントを出して憎悪をアオる

・大助さん:患者さんの一人だったA子ちゃんのお母さんを登場させる。

・今回:被害者のお父さんを登場させる。

朝日新聞

・大助さんの時も今回も、何故か朝日新聞が率先して犯人視報道。

 

もちろん私は、今回の事件が“冤罪だ”と言っているわけではありません。

判断するには、まだ情報がなさすぎます。

しかし報道だけは、シッカリ批判しておかなければなりません。

“捜査関係者によると…分かった”という、

お決まりの警察リークか、

出所不明の噂レベルのハナシだけで、

裏を取らずに犯人像をデッチ上げていく…。

そんなことを繰り返している様子は、

もはや狂気としか言えません。

果たして拘留中の容疑者に会いに行った記者は居るのでしょうか?

それが難しいなら接見をした弁護士にコンタクトを取って、

容疑者サイドの言い分もしっかり報道するのがスジじゃないでしょうか。

 

もはやマスメディアに自浄作用を期待するのは、

無理なのでしょうか?

  

昨年、千葉刑務所で大助さんに面会した時、

自分が逮捕された時の報道について、

どう思っているか聞いたところ、

「何でウラを取らないんだ」と、

呆れていました。

いつも大助さんは、

面会室のアクリル板ごしに、

気さくにいろいろなことを話してくれます。

その笑顔の下に、

どれほどの無念と憤りがあることか…。

 「東京の会」はマスメディアにも、

積極的に働きかけていきたいと思っています。

 

〈写真〉

大助さん逮捕直後から警察のリークを垂れ流し、センセーショナルな報道を展開した朝日新聞

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