【164】「袴田事件」クラウドファンディング&8.22WEBセミナー
◆54年前の今日、袴田巖さんは自由を奪われました
今から54年前の1966年8月18日、袴田巖さんが逮捕されました。暑い盛りの中、連日10時間を超える拷問のような取調べを受けた袴田さんは、やってもいない強盗殺人を自白させられてしまいます。
現在、袴田さんの弁護団は何としても再審・無罪を勝ち取るために、そして拘置所への再収監を許さないために、最高裁で闘っています。
絶対に負けられない闘いを支援するため、クラウドファンディングも立ち上がりました。目標額は1000万円、ぜひご協力ください!!
◆要請には相変わらずダンマリの最高裁
今日の昼には、最高裁への要請を実施。「袴田巖さんの再審を求める会」、「日本国民救援会」、「日本プロボクシング協会」から、有志が参加しました。
通常要請に入れる人数は17人ですが、新型コロナ感染対策のため今回は10人に制限。私もギリギリ入ることができました。袴田さんの審理を行っているのは「第三小法廷」。昨年11月に、守大助さんの再審請求を棄却した同じ法廷です。これは二度とオカしな決定を出させないよう、念を押さなければなりません。
入口で手指を消毒し、ロッカーに荷物をあずけ、迷路のような通路を通って案内された会議室では、1人の男性事務職員が対応してくれました。
2377筆の署名を渡し、1人一人が熱のこもった要請を行いましたが、職員はニコニコしながらメモを取るだけ。担当の調査官は誰なのか? 審理の進捗状況はどうなっているのか? といった質問にはノーコメントを貫きました。対応は相変わらずの最高裁クオリティです。
(最高裁の対応について感じたことは、こちらに詳しく書きました)
【129】“回答は差し控えます” 絶望の最高裁判所 - Free大助!ノーモア冤罪!
【103】沈黙の最高裁〜「大崎事件」弁護団激励行動に参加して〜 - Free大助!ノーモア冤罪!
しかしだからと言って、私たちがあきらめて沈黙してしまったら、日本の司法はもっと悪くなるでしょう。とにかく声を上げ続けるしかありません。
ちなみに最高裁要請と同じ時間帯に、地元の静岡でも宣伝や静岡県警への抗議活動が行われました。
要請に先立ち、最高裁前でマイクを持って宣伝活動も行いました。
◆土曜日はウェブセミナーで、もっと袴田事件を知ってください
今週末には、ウェブセミナーも予定されています。Youtubeにアクセスしてどなたでもご覧いただけます。
■【第3回WEBセミナー】事件から54年―再審法を改正して無実
さんを救おう
■お話し
袴田秀子さん(巖さん実姉)
小川秀世弁護士(再審弁護団事務局長)
■8月22日(土)14時から15時半
■アクセス
https://youtu.be/9o9I1kAohW0
※YoutubeライブによるWEBセミナーです。
秀子さんはもちろん、小川秀世弁護士の出演もとても楽しみです。袴田さんが釈放される前年の2013年、あるシンポジウムで小川弁護士の講演を聴いたことがあります。情熱の塊のような弁護士さんという印象で、袴田さんをデッチ上げた警察や検察に対して、心から憤っている様子がストレートに伝わってきました。
ぜひアクセスして、ご視聴ください!!
このセミナーは「再審法改正をめざす市民の会」第3回目のウェブセミナーとして行われます。終了した第1回目、第2回目も、下記からご覧いただけます。
(第1回目の「湖東記念病院事件」はこちら)
https://www.youtube.com/watch?v=BSSYaMe80So
(第2回目の「大崎事件」はこちら)
https://www.youtube.com/watch?v=RVPwShcTS1w
ウェブセミナー告知のスクリーンショット。袴田秀子さんの顔にリマインダーが掛かってしまっています。申し訳ございません…。