Free大助!ノーモア冤罪!

「北陵クリニック事件・無実の守大助さんを守る東京の会」事務局長の備忘録〜素人の素朴な目線から冤罪を考える〜

【35】署名のチカラを信じて

冤罪の支援活動の一つの到達点が、無罪を勝ち取ること。

無実なのに逮捕・起訴されてしまった人が犯人でないことを証明するには、裁判で無罪判決を受けるしかありません。

必ずしも “無罪=無実” とは限らないのですが(これについては改めて書きます)、法治国家のルールの中でできる最善の冤罪救済策が、無罪判決なのです。

そのために法律のプロとして法廷内で闘うのが弁護士(弁護団)。

では法律の専門家ではない私たちがやるべきこと…それは “この人は無実!” という世論を広げることです。

法廷外でたくさんの人が声を上げることは、必死で闘っている弁護士の応援にもなります。

では裁判所への影響力はどうでしょうか?私にはハッキリしたことはわかりません。冤罪の支援活動をやっている先輩方が、“世論の形成は裁判所を動かす大きなチカラになる” と、言われるのをたくさん耳にしてきました。

しかし声をたくさん届けても、裁判所を動かせなかった事件もあります。なので私は確信が持てないのです。

しかしだからと言って、何もしないワケには行きません。日本は民主主義国家であり、私たち国民が主権者だからです。

司法が健全に機能しているかをチェックし、裁判所に声をシッカリ届けるのは私たちの使命です。

“オカミに任せておけばいい” では戦前までと変わりません。

裁判所に届ける声をカタチにしたのが『署名』です。守大助さんの再審を訴える署名数は、2012年の再審請求から累計20万筆を超えました。

2014年には残念ながら仙台地方裁判所で、再審を認めないという判決が下されました。これを不服とした大助さんと弁護団は現在、仙台高等裁判所(高裁)に舞台を移して、再審請求を求める闘いを続けています。

そして年度内(おそらく3月)にはいよいよ、

高裁での判断が下されようとしています。私たち支援者は、これを前に2月4日に仙台で「全国集会」を開催。

(このブログの【33】参照)

翌5日には公正な判断を求めるため、高裁への要請を行います。その際に引き続き全国で集めてきた署名を手渡します。署名は高裁の事務担当者を通じて、裁判官に届けられます。

私も要請に参加する予定ですので、その様子は改めてご報告します。

 「東京の会」では月1回の土曜日、JR御茶ノ水駅前で宣伝活動を行っています。

少しでも世論を広げるために街頭に立ち、マイクを持って不特定多数の人に守大助さんの冤罪を訴えると同時に、署名を募っています。足を止めて協力してくださる方も多くなりました。

ありがたいことです。

署名は『お名前』と『ご住所』を記入していただけば完了。皆さまの声として、責任を持ってすみやかに裁判所に届けます。

署名を基に「東京の会」への勧誘などは行いませんので(笑)、ご安心ください。

大助さんの事件以外にもいろいろな冤罪や社会問題について、それぞれの支援団体などが署名活動を行っています。

もしそんなシーンを街頭で見かけて、少しでも関心をお持ちになったら、ぜひ立ち止まって一筆していただけると嬉しいです。

 

〈写真上〉守大助さんの無実を訴える「東京の会」の宣伝。

毎月第2または第3土曜日の午後、JR御茶ノ水駅前でやっています!

〈写真下〉署名用紙(氏名・住所を書く欄は隠してあります)。

これを積み上げたモノを裁判所に届けます。

 

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