Free大助!ノーモア冤罪!

「北陵クリニック事件・無実の守大助さんを守る東京の会」事務局長の備忘録〜素人の素朴な目線から冤罪を考える〜

【136】「大崎事件」クラウドファンディングに、ご協力お願いします!!

◆第3次の終結から1年未満で第4次へ!!

本日(3月30日)、「大崎事件」の4回目の再審請求が鹿児島地裁に申し立てられました。

申立終了後に行われた報告集会は、新型コロナウィルスの影響でライブ配信となりました。私もYouTubeで観ましたが、所々音が不鮮明で内容の全てを理解できませんでした。

しかし何はともあれ、弁護団の奮闘ぶりには、ただ頭が下がる想いです。

最高裁が第3次の再審請求を取り消し・棄却したのが、昨年の6月。それから1年未満で第4次を申し立てたことは、本当に凄いと思います。

再審請求の際には、確定した判決が疑わしいと思わせるだけの新しい証拠を “その都度” 出さなければなりません。以前の再審請求で出した証拠の再利用は、基本的にNG。このことも、再審のハードルを高くしている要因だと思います。新しい証拠なんて、そうポンポン出せるわけがありませんから。

だから「大崎事件」弁護団のスピード感には、本当に目を見張ります。93歳になった原口アヤ子さんの “何としても命あるうちに!” という強い決意が伝わってきます。

弁護団も拡充し、闘いは続きますが、それにはお金がかかります。

冤罪事件で活躍している弁護士さんは、ほとんどが手弁当だといいます。「大崎事件」は日弁連(日本弁護士連合会)の支援を受けているので、同会からの資金援助も受けられます。比較的恵まれたケースとは思いますが、それでも決してラクな状況ではないと思います。

そこで第4次再審請求を支援する、クラウドファンディングが立ち上げられました。

3月30日の夜10時現在、目標額500万円に対して、62%の3,137,000円が集まっています。

100%達成に向けて、皆さんもご協力をお願いいたします!!

こちらのリンクから、お願いします!!

readyfor.jp

◆知ってしまった以上は…周防正行監督の想い

クラウドファンディングを立ち上げたのは、映画監督の周防正行さん。痴漢冤罪をテーマにした『それでもボクはやってない』(2007年)を撮ったのを機に、絶望的な日本の司法を何とかしようと、幅広く活躍されています。

いろいろな集会で顔を合わせる機会も多く、前回のブログで紹介した「今市事件」の支援にも関わっています。私はまだ挨拶を交わした以上の交流はありませんが、本当に情熱を持って活動されている様子が伝わってきます。

作品を撮ったら終わりでなく、本格的に活動に身を投じる姿勢には、ただ感服するしかありません。

「大崎事件」弁護団の1人である亀石倫子弁護士が、こんなツイートをしていました。

周防正行監督に「なぜ『それでもボクはやってない』を撮ろうと?」と訪ねたとき、「知ってしまった以上、もう知らなかったことにはできないと思った」と答えてくれた。私も同じだった。日本の刑事司法のおかしさを知ったら、もう戻れない。知らんぷりはできない。だってそこに、犠牲者がいるのだから。

おこがましいのを承知で、私も言わせていただきます。

私が「北陵クリニック事件」をはじめとする冤罪事件の支援に関わる理由も、まったく同じです。

なぜ、冤罪の支援なんかするの?と聴かれれば、“そこに冤罪があるから” としか答えようがありません。

“知らなかったことにはできない” という想い、本当によくわかります。活動するのはもはや本能としか言いようがなく、止めることはできません。

というわけで引き続き一市民として、日本の司法や冤罪について、想ったこと感じたことを発信していきます。

(大崎事件について、過去に書いたブログです。事件の概要など)

【103】沈黙の最高裁〜「大崎事件」弁護団激励行動に参加して〜 - Free大助!ノーモア冤罪!

【111】「大崎事件」再審取消の裏にある許せないハナシ - Free大助!ノーモア冤罪!

【112】「大崎事件」最高裁決定に対する各団体の声明 - Free大助!ノーモア冤罪!

 「大崎事件」第4次再審にのぞむ弁護団。前列の左端が亀石倫子弁護士。その右は「足利事件」で再審無罪を勝ち取った佐藤博史弁護士、事務局長として大活躍の鴨志田裕美、弁護団長の森雅美弁護士。その右後ろの八尋光秀弁護士は、死刑が執行されてしまった「福岡事件」や「菊地事件」の再審も闘っている。

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