Free大助!ノーモア冤罪!

「北陵クリニック事件・無実の守大助さんを守る東京の会」事務局長の備忘録〜素人の素朴な目線から冤罪を考える〜

【91】袴田巖さんを死刑台に連れ戻すな!!再収監を許さないアピールに180人

■取り急ぎ、昨日の様子をお知らせします

38年前の今日、袴田巖さんの死刑が確定しました。1980年12月12日、最高裁判所は袴田さんの無実を訴える声を退けました。これにより袴田さんは死刑囚として東京拘置所に閉じ込められ、いつ刑が執行されるかもしれないという恐怖と来る日も来る日も闘ううちに、精神を病んでしまいました。

2014年3月、静岡地裁が「再審開始」と「刑の執行停止」という大英断を下し、自由の身となった袴田さん。しかし直後に検察が抗告、今年6月に東京高裁で再審開始が取り消され、再び再審開始を勝ち取るべく闘いは最高裁へ。

検察は何と “袴田さんを拘置所に再収監すべき” つまり “死刑台に連れ戻せ” という意見書まで提出してきました。最高裁が今度はどんな判断を下すのか、予断を辞さない状況です。

というわけで、このブログでも予告した「袴田さん再収監を許さないアピール行動」が予定通り行われました。

【84】12月12日「冤罪根絶の国会一日行動」やります! - Free大助!ノーモア冤罪!

衆議院会館前の路上に約180人が集結。有志が入れ替わり立ち替わりマイクを手にリレートークを行いました。

袴田さんの弁護団輪島功一さんはじめボクシング関係者、冤罪被害者の桜井昌司さん布川事件、青木恵子さん(東住吉事件)菅家利和さん足利事件、国会からは二比聡平さん日本共産党福島瑞穂さん社民党、静岡の支援者の皆さん、そして…、

“50年闘ってきても巖の無罪が勝ち取れなかった。ならば100年でも闘う” と、胸を張り決意を語った姉の袴田秀子さん。

どの皆さんのトークも、本当に胸に響くものでした。そしてどのアピールからも危機感がハンパでないことが、ヒシヒシと伝わってきました。

今年6月に、まさかの再審開始決定の取り消し。今度だって “まさか再収監なんてないだろう” なんて楽観視していたら、その “まさか” が本当になってしまう…ということになりかねません。何をしでかすか分からないのが、日本の刑事司法です。

無実が明らかな袴田さんを死刑台に連れ戻してまで再審を認めようとしない検察と、全くのブラックボックスで何を考えているのかわからない最高裁。司法の狂気を食い止めるのは、私たち1人ひとりの良心しかありません。今こそ力を結集させる時です。

以上取り急ぎの報告でした。トークの内容は改めて追加していきます。

不撓不屈の袴田秀子さん。その右は二比聡平議員、左から秀子さんを覗き込むのは輪島功一さん。人、人、人…の中で必死に撮ったので雑な写真になってしまいました。

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