【67】やはり出た…デタラメ報道(怒)
31歳の元看護師さんが逮捕された大口病院事件、守大助さんの支援者の間では、冤罪かは断言できないものの、“報道が大助さんの逮捕当初にソックリだね” という声が上がっています。
前回のブログで、
【66】オカしな報道には抗議をしましょう! - Free大助!
“似た事件として、大助さんが取り上げられたら嫌だなあ”と書いたところ、懸念した通りの記事が出ました。
上記リンクをご一読ください。
一応、大助さんは冤罪を主張していると断っているものの、全編を通して警察の言い分を垂れ流すデタラメな内容です。一つひとつ反論していたらキリがないので、特にヒドいと感じた2ヵ所を指摘しておきます。
(①自白について)
意外に知られていないが、守受刑者は逮捕前の任意聴取で容疑を認めていた。当初、逮捕容疑以外にも「誰でもよかった」「他の患者にも筋弛緩剤を投与した」などと述べ、動機についても「クリニックでの待遇に不満があった」と具体的に供述。日頃から賃金面やクリニックの経営方針について、家族に不満を漏らしていたとされる。
大助さんは “容疑を認めていた” のではありません。朝8時30から取調室に監禁され、
“やっぱりオマエしかいなんだ!” と刑事に迫られても、“やっていない” と否認を貫いていました。しかし“他のナースとでも言うのか!” と、
同じく任意同行で調べられていた同僚看護師(※)の逮捕をほのめかされ、
※同僚看護師は大助さんの婚約者だった
夜8時過ぎになってやむなく自白させられたのです。家族や恋人の名前を出して自白を迫る警察の取り調べ方法は、冤罪を生む温床と言われています。また大助さんのお父さんも、宮城県警の警察官(※)でした。
※交通機動隊
そんな家庭環境もあり、大助さんは警察を信頼していました。 “捜査をやり直してくれれば、無実であることが分かってもらえるだろう”と、自白してしまったのです。
また動機とされる不満は、大助さんは一切持っていなかったと言います。“守大助=凶悪犯” という印象を持たせるために警察がウソを垂れ流し、それを裏を取らずにマスメディアが拡散させたものです。
(②弁護士の存在について)
風向きが変わったのは逮捕から4日後。「とにかく無罪を主張する」(宮城県警元幹部=事件当時)という阿部泰雄弁護士と接見してからだ。元幹部が「ミスター無罪」「あのお方」などと揶揄(やゆ)して呼んでいた阿部弁護士は、証拠の不備を突く名手で、仙台地裁では同時期、阿部弁護士が担当した事件で無罪判決が相次いでいた。
(中略)
神奈川県警特別捜査本部の懸念は「仙台の事件のように、ややこしい方(弁護士)が出てこないかだ」という。
弁護士は黒を白と主張する詐欺師だと言わんばかりの、本当にヒドい書きぶりです。阿部弁護士も最初は大助さんが犯人だと思って接見したと言います。
しかし具体的にどう筋弛緩剤を投与したのかなど、いろいろ質問しても大助さんが答えられなかったことから、冤罪の疑いを抱いて “やっていないなら否認しなさい” と、アドバイスしたに過ぎません。
宮城県警元幹部の「とにかく無罪を主張する」と言う主張こそ、悪質な言いがかりであり、厳しく断罪されるべきです。
警察がズサンな捜査を行い、大助さんを犯人にデッチ上げるために、証拠をねつ造した疑いが強く持たれていることは、この記事では一切スルーされています。
さらに執筆者の「戸田一法:事件ジャーナリスト」なる人物、検索をかけてもヒットするのはこの記事だけ。プロフィール等が一切出てきません。警察の飼い犬になったどこかの記者が、
適当なペンネームを語っているのかもしれません。配信元のダイヤモンド社には、抗議のメールを送りました。
一方で、こんなことも感じさせられました。
“たとえば袴田さんの事件だったら、こんなデタラメ記事が出るだろうか?”
北陵クリニック事件が冤罪であり、守大助さんが無実であるという認識が、まだ社会に広まっていないのだと反省させられます。
冤罪・布川事件で29年を獄中で過ごした桜井昌司さんは、「すべての裁判官、メディアを味方にしよう!」と運動を展開し、再審無罪を勝ち取ったと言います。
戸田一法 のような記者さんにも“守大助は無実だ” という記事を書いてもらえるよう、引き続き声を上げ、情報を発信し続けます!
宜しくお願いいたします。
最高裁への署名用紙が完成しました。これからガンガン集めます。