Free大助!

「冤罪・北陵クリニック事件・無実の守大助さんを守る東京の会」事務局長の備忘録〜素人の素朴な目線から冤罪を考える〜

【64】“DNA鑑定の捏造ですか?簡単にできますよ”

1年ちょっと前のブログに、こんな記事をアップしました。

daisuke0428.hatenablog.com

昨年3月に千葉県松戸市で起きた女児殺害事件の報道が、

守大助さんの「北陵クリニック事件」の報道にソックリだと書きました。

それから1年ちょっと経った現在、

この事件の被告・渋谷恭正さんの裁判員裁判が結審しました。

検察は「死刑」を求刑し、7月6日に判決が言い渡されます。

 

★これから書くことについて誤解のないよう、

最初にお断りしておきます。

私は “渋谷さんは無実” とか “この事件は冤罪だ” と言うつもりはありません。

一度も裁判を傍聴していませんし、

現場に取材に行ったわけでもありませんから…。

 

★ただひとつ、断言しておきたい。

“渋谷さんを犯人と決めつけ、吊るし上げる報道は異常です!”

たとえば千葉日報(いずれも6月15日配信の記事の見出し)

●行方不明「親の責任」渋谷被告、遺族逆なで

●リンさん父「我慢できない」会見で怒り

●リンさん父「犯人に死刑を」

日刊ゲンダイ」に至っては…

●「松戸リンちゃん殺害 残忍すぎる鬼畜男は死刑になるのか?」

 

いずれの記事も、

警察か被害女児のお父さんのハナシをもとに書かれているようです。

その一方で、渋谷さんや渋谷さんの弁護団に取材をした形跡は、

ほとんど読み取れません…。

渋谷さんは “やっていない” と無実を主張しているのです。

だったら渋谷さんサイドにも取材をして、

その言い分を伝えるのがメディアの使命じゃないでしょうか。

 

しかも書かれている内容と言えば、

 “被告を極刑に” という論調ばかり。

無実を主張する被告人を寄ってたかって “死刑にしろ!”

と言わんばかりのヒステリックな報道には戦慄するばかりです。

守大助さんの逮捕当初のセンセーショナルな報道が甦ったようで、

吐き気さえ覚えます。

 

渋谷さんを犯人とする根拠は警察のDNA鑑定です。

ならば試料がいつ、どのように採取され、

どんな方法で鑑定が行われ、

どんなデータが検出されたのか…。

そして鑑定は適切に行われたのか…。

検証した報道は見当たりません。

渋谷さんサイドは “DNA鑑定は捏造された” と主張しています。

 

今回もDNA鑑定を行ったのは、警察の科捜研。

科捜研が公正中立とは程遠い組織であることは、

このブログで度々指摘してきました。

守大助さんの鑑定は捏造が強く疑われていますし、

死刑が執行されてしまった「飯塚事件」では改ざんが明らかになっています。

(こちらをお読みください)

【34】iPS論文データ改ざんと冤罪の構図 - Free大助!

今回の事件についても本当に捏造がないか、

メディアは検証すべきではないでしょうか。

 

最近、ある法医学者の講演を聴く機会がありました。

その方はDNA鑑定のエキスパートでもあり、

数々の冤罪事件の救済に活躍されてきました。

講演終了後の質疑応答で、

参加者が、こんな質問をしました。

“DNA鑑定を捏造することは可能ですか?”

先生はこのように即答しました。

“簡単にできます!でも方法は言えません。

マネされると困りますから”

 

最後にもう一度念を押しますが、

私は渋谷さんが犯人なのか無実なのか判断できませんし、

今回の鑑定を捏造と決めつけているわけでもありません。

しかし…

渋谷さんの主張を、単なる虚言と切り捨てることもできないのです…。

 

メディアは狂っている!この見出し、一瞬目を疑いました。

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