Free大助!ノーモア冤罪!

「北陵クリニック事件・無実の守大助さんを守る東京の会」事務局長の備忘録〜素人の素朴な目線から冤罪を考える〜

【54】刑事司法にこそ“素人力”を!

このブログ【51】で紹介した「守大助さん三多摩の会」総会、

特別講演をされた村井敏邦一橋大学名誉教授から、

終了後の懇親会で、勇気づけられるメッセージをいただきました。

(村井教授は刑法の第一人者であり、

 弁護士としていくつかの冤罪事件の救済にも関わってきました。

 プロフィール・実績など、ぜひ検索してみてください!)

 

無罪を勝ち取る運動には多くの人が、

“こんな裁判はおかしい!”と思うことが必要。

弁護士や研究者だけが頑張ってもダメ。

市民の参加こそが大切。

“自分は法律の専門家じゃないから…”とか、

“こんな初歩的なことを質問したら恥ずかしい”などと

怖じ気づかないで、

素人だからこその素朴な疑問を大切に、

声を上げて欲しい。

 

本当に…まったくその通りです!

刑事訴訟法を読むのも裁判の判決文を読むのも、

とても骨が折れますし、

司法って本当に難しいです。

だからと言って“私は関係ない”で良いのでしょうか?

 

司法は本来、私たちの暮らしを守るためにあります。

一人ひとりに大きく関係しているものです。

だからこそ健全に機能するように、

関心を持ってしっかり監視しなければならないのです。

 

守大助さんの身に起きたことは、

決して他人事ではありません。

いつ私(貴方)自身が、または大切な誰かが、

突然身に覚えのない罪で逮捕され、

苛烈な取調べで自白を強要され、

杜撰な裁判で有罪にされるかもしれないのです。

警察や検察、裁判所にそうさせないことは、

私たち自身の責任。それが民主主義のハズです。

このブログを立ち上げたのも、そんな想いからでした。

なのでサブタイトルに、

“素人の素朴な目線から冤罪を考える”と付けました。

 

秘密保護法、安保法案、共謀罪の時は、

“素人”である市民が国会前デモに繰り出し、

一人ひとり声を上げました。

法務省最高裁に対しても、

同じムーブメントを巻き起こしたい…!

そうした波は着実に起こりつつあります。

 

街頭で守大助さんの無実を訴える宣伝をしていると、

“ちょっと読ませてください”と、

進んでビラを取ってくれる若い人が増えています。

引き続きできるだけ分かりやすく、

身近に、カジュアルに(これは実現できてないかな…)、

大助さんのことや冤罪のこと、

日本の刑事司法のことを伝えていきたいと思います。

 

あっ…大事なことを書き忘れていました。

村井教授の講演の内容は

“冤罪・再審事件の現状と問題

〜疑わしきは被告人の利益が実践されているか”です。

 

“疑わしきは被告人の利益”については、

以前にこちらで書きました。

【36】無実の人は無罪に!〜疑わしきは被告人の利益って?〜 - Free大助!

この原則は刑事司法を理解するために、

とても大切なポイントとなっています。

かなり分かりやすく書けたのでは…と自負しています(笑)。

ぜひご一読ください。

 

村井教授、すばらしい講演をありがとうございました!

4月28日、国立市の北多摩西教育会館で。

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