Free大助!

「冤罪・北陵クリニック事件・無実の守大助さんを守る東京の会」事務局長の備忘録〜素人の素朴な目線から冤罪を考える〜

【32】アダム・スミスの言葉

冤罪に苦しむ人を支援したり、

権力に弾圧された人と連帯するココロを、

“惻隠の情”(そくいんのじょう)と表現した方がいました。

その方は松川事件をはじめ、

いろいろな冤罪・弾圧事件の支援活動を行って来た大先輩です。

平たく言えば、困っている人を思いやりいたわる心…

のようですが、なかなか実感を以て理解できませんでした。

 

そんなタイミングで出会ったのが、

かのアダム・スミスの言葉。

最近読んだ書籍『アメリカンドリームの終わり』

ノーム・チョムスキー著/Discover21刊)

で見つけました。

ちょっと引用してみます。

 

『極悪人すら憐憫の情をもつ』(1795)

いかに利己的であるように見えようと、

人間のなかには、

他人の運命に関心をもち、

他人の幸福を自分にとってもかけがえのないものだと考える、

なんらかの本性がある。

他人の幸福を目にして得られる喜び以外に自分が

得られるものは何もないとしても、

人間はそう思うようにできているのだ。

他人への哀れみや同情も、

この人間の本性のひとつであり、

他人の苦悩を目の当たりにしたり、

目にせざるを得ない状況に追い込まれたときに感じる情動にほかならない。

他人が悲しんでいるとき自分も悲しくなるという事実は、

あまりにも当然すぎて、それを証明する必要すらない。

このような感情は、

他のすべての根源的な感情と同じように、

誰もがもっているものであり、

高潔で慈悲深い人間だけに限られているわけではない。

それをもっとも敏感に感じとるのが

高潔で慈悲深い人間なのかもしれないが、

極悪人と言われている人間や最悪の無法者と言われている人間でさえ、

そのような感情をまったくもたないわけではない。

 

多分 “惻隠の情” と同じニュアンスでしょうか?

その他人の苦悩や哀しみが、

国家権力の横暴にもたらされるものだとしたら…?

そしてその横暴が、

いつしか自分に向けられる恐れのあるものだとしたら…?

これはもう、行動しかありません!

 

『アメリカンドリームの終わり』。スゴく示唆に富んだ1冊。

帯にある“明日の日本に対する警告の書”というコピーは、誇張でも何でもありません。

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