Free大助!ノーモア冤罪!

「北陵クリニック事件・無実の守大助さんを守る東京の会」事務局長の備忘録〜素人の素朴な目線から冤罪を考える〜

【24】「くり返すな冤罪!市民集会」で守大助さんのご両親が訴えました!

11月9日(木)、文京区民センターで行われた、

「くり返すな冤罪!市民集会」。

袴田事件や大崎事件、

そして守大助さんの北陵クリニック事件…、

いろいろな冤罪事件の再審が重要な局面を迎える中、

この問題を広く世の中に発信しようと、

各事件を支援する10団体が力を合わせて開催しました。

「守大助さん東京の会」も、

その1団体に名を連ねました。

 

一体何人ぐらい来てくれるだろうか…?

という不安をよそに、

会場はみるみる膨れ上がり、

最終的には約190人も集まって一安心。

 

前半は“冤罪と再審”をテーマにした2本の講演。

鴨志田祐美弁護士(大崎事件弁護団事務局長)は、

「再審開始決定に対する検察の不服申し立て」について、

水野智幸教授(法政大学法科大学院教授・元裁判官)は、

「再審と証拠開示」について、

それぞれ約40分語りました。

いずれの講演も、とても興味深いものでした。

またの機会に、ゆっくり紹介します…。

 

後半は冤罪当事者の訴え。

守大助さんのご両親・勝男さんと祐子さんが、

宮城から駆け付けました。

祐子さんの切実な訴えを紹介します。

 

“息子は等級が1段階上がりました。

仕事も食器の洗浄から食材の下処理になり、

ジャガイモやニンジン、タマネギの下ごしらえをしています。

16年ぶりに使う包丁の力加減がわからず、

乱切り、銀杏切りに悪戦苦闘していると、

笑顔で話していました。

本当なら私が包丁を手に取って、直接教えてあげたい…(涙)。

息子は絶対に人を殺めていません。

どうか息子を助けてください。”

※大助さんの等級については、このブログの【22】で紹介しています。

 

そして「東電OL殺人事件」のゴビンダ・マイナリさんも、

ネパールから駆けつけました。

2012年11月に再審無罪を勝ち取り、

妻のラダさんとともに5年ぶりの来日です。

“15年間自由を奪われた後遺症で、

未だに落ち着いて眠ることができない。

私のように冤罪で苦しむ人を、

もう2度と出さないで欲しい”

という切実な訴え、

日本の警察、検察には届いているでしょうか?

(絶対に届いてませんよね!…(怒))

 

盛況のうちに幕を閉じた集会。

この流れを何としても、

各事件の再審無罪獲得という結果につなげたいです。

 

ちょっと反省も。

テレビや新聞も取材に来てくれましたが、

やはりというか…注目はゴビンダさんに集中していました。

翌日の報道をご覧になった方も多いかと思います。

守大助さんについても、

もっと注目を引きつける仕組みづくりが出来なかっただろうか…?

 

2001年1月に守大助さんが逮捕された時、

朝日新聞をはじめとする新聞やテレビは、

大助さんを凶悪犯人と決めつけ、

センセーショナルな報道を繰り広げました。

マスメディアは警察、検察とともに、

冤罪デッチ上げに加担したのです。

ならば今度は正しい報道によって、

大助さんの再審開始を後押しして欲しい!

 

メディアを巻き込んだ運動をどう作り上げるか、

そのために支援者としてやるべきことは…?

引き続き、取り組みを進めていきます。

 

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守祐子さん(手前)と勝男さん。もう訴えをしなくていいように、早くせねば…。

 

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ダンディーな雰囲気のゴビンダ・マイナリさんと、妻のラダさん(左)。